石狩川の対岸にある滝川まで新十津川から歩いて50分。
雪道を掻き分けて滝川駅にたどりつき、改札をくぐる。
2番線で岩見沢行普通電車を待っていると
札幌方からゆっくりと入線して来た。

 隣の3番線には札幌行の特急<スーパーホワイトアロー12号>が
15分遅れで到着、あわただしく発車していった。
さらに稚内からのスーパー宗谷2号も到着するようだ。
スーパー宗谷発車後にこちらも発車するから
何分遅れるのだろうか。車内でくつろいでいると、
5分遅れでの発車となる旨が案内された。
下り線のほうを見ると旭川行き特急<ライラック3号>が
なかなか発車しない。駅構内で障害が発生したらしい。
作業員があわてている。
ライラック発車後にスーパー宗谷が発車していく。
続いて2番線の発車ベルが鳴ると、
国鉄型らしいエアー音とともにドアが閉まった。

 複線電化の函館本線を力走する。車内は閑散としていて、
満員だった<スーパーホワイトアロー>とは対照的である。
先ほどの石狩川右岸の札沼線と比べると左岸の函館本線沿いには
美唄、岩見沢などの中小都市が点在している。
岩見沢からは区間快速などが充実しているので
利便性は圧倒的にこちらが上だ。
奈井江、茶志内、光珠内などの特急通過駅で
こまめに乗客を集めていく。時刻表を見ても明らかであるが、
普通列車よりも特急列車のほうが多い。
特急停車駅までマイカーを利用する人が多いのだろうか。

 岩見沢に到着すると、1番線から
小樽行の区間快速いしかりライナーが出て行った。
その数分後に滝川方から誘導員が現れて、
2両編成のディーゼルカーが入線。
12時53分発の室蘭本線・苫小牧行普通列車である。
ぽつぽつと乗客はいるようで、
ホームで待っていた乗客がすべて吸いこまれた。
北海道を代表する大幹線である室蘭本線らしからぬ列車であるが、
普通列車は道内だとどこも似たり寄ったりのようではある。
もちろん、札幌都市圏を除けばであるが。
定刻にドアが閉まって発車した。

 岩見沢での発着番線が1つだけであったから、
単線なのだろうかと思っていたが、いつのまにか複線になっていた。
しかも立派な線路である。
地図を見ればわかるが室蘭本線は石炭の産地である石狩地方から、
道南の工業都市である苫小牧、室蘭へと延びている。
石狩炭田の炭鉱に向けては
函館本線の砂川などから支線が延びていた。
それらの炭鉱で採れた石炭を運ぶ重貨物列車が
通るための大幹線であったのだ。
ローカル列車のみが走るいまでは
その設備は必要ないのだけれど・・・。

 岩見沢から50分ほどで追分に到着した。
ここは石狩炭田からの石炭と、
夕張炭田からの石炭が集まる一大拠点だった駅。
広大な敷地の中には機関区もあって、
道内随一の鉄道の町として栄えた。
先細る石炭の需要とともに町は衰退したが、
その追分駅に転機をもたらしたのが石勝線の開業であった。
このことについては明日、夕張線に乗ってから考えよう。
室蘭本線と石勝線とが十字に交差する追分駅は
かつての反映を失ったものの、
いまも中枢駅としての機能は保っている。



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