スーパー宗谷でたどり着いた昼過ぎの札幌駅。
“時計台”という名のラーメン屋でみそラーメンを食べる。
札幌はみそ、函館は塩、旭川は醤油らしいが、
そんなこととはつゆ知らずにねぎチャーシューを注文。
うまかったが、ラーメンといえば“とんこつ”という博多っ子の心情を
あいにくと持ち合わせているため、とんこつラーメン、
それも博多長浜ラーメン以外は中華めんのように感じてしまう。
こだわりがあるわけだが、うまいものはうまいと言える舌は
持っているつもりなので、満足してホームに上がる。
13時過ぎの6番線には、アイドリングを高らかに鳴らす6両編成の
ディーゼルカーが停まっていた。
これから乗る特急<北斗14号>函館行きである。

 鋼性の車体には、剥き出しのステンレス車体のような冷たさはない。
そして存在感十分のエンジン音とは別に、
3号車としてハイデッカータイプのグリーン車が連結されている。
函館〜千歳間の航空便を減便に追いやった
<スーパー北斗>の登場以降は影を薄めてしまったように
思われがちであるが、それはとんでもない。
最高速度を130km/hに引き上げる改造を施されて、
より強力な国鉄特急型ディーゼルカーとしていまなお健在だ。
ということで、スーパー北斗にはないハイデッカーグリーン車に
乗り込むことにする。

 13時17分にブルルンという大きな音とともに
動き出して札幌駅を後にする。
分岐器を渡り終えると一気に加速する様子は、さすがに特急型。
のろしを上げるがごとくである。
函館本線と複々線で並走しながら、
特急<スーパーホワイトアロー>とすれ違う。
札幌を中心とする特急網が充実する北海道を象徴する光景だ。

 ツインクルレディによる車内改札とドリンクサービスが始まる。
どこの車内でも丁寧だ。紅茶を注文する。
今日は2度目だが、何度乗っても悪くない気分だ。
ハイデッカーで眺望をよくしているだけではなく、
肘置きから荷棚までの広い窓になっており、開放感がある。
新幹線のように1列1列窓が独立していても、贅沢な感じがして明るい。
碁盤の目に整理された札幌の市街地を抜けて、千歳線を快調に走る。
デッキに立ってみると、喫煙スペースの横に車販準備室があり、
そこには折りたたみ式の椅子と大きな一枚窓があった。
こういった息抜きのスペースがあるといいなと思う。
新幹線にも導入してもらえまいか・・・・・・。

 南千歳に停まると、まとまった乗車があった。
北海道の空の玄関らしい光景だが、やはり利用しやすいことの証。
飛行機と鉄道の連携が最もうまくいっている空港ではないだろうか。
南千歳を発車すると、石勝線と交差してぐんぐん加速する。
そろそろトップスピードではないだろうかという速度でも、
エンジンはあえぎもしない。
苫小牧貨物ターミナルの横をかすめて苫小牧に停車。
グリーン車の乗客は、みな函館までであった。

 温泉で有名な登別から15分ほどで東室蘭に到着する。
非常に乗り心地もよく、後ろ髪引かれる思いであったが、
室蘭に行かねばならないので途中下車する。
北海道フリーパスとは便利なものだ。
こんな短区間でもグリーン車を楽しめる。
気兼ねしてしまったり申し訳ない気分になるのは、
グリーン車に慣れてないからかもしれない。
自由席は大量下車という状況だった。
階段へと歩く人の流れを避けながら、北斗14号を見送った。



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