8月26日(金)

 夜明け前に台風11号が最接近をしていた。
関東に上陸したらしい。が、栃木、群馬はあまり関係ないようで
晴れている。ただ、台風が暖かい空気を運んできたらしく、外は暑い。
兄とその同僚の方と超特大のかき揚のランチを食べる。

 台風上陸に伴い、スケジュールを1日延期することにした。
指定席特急券も1日ずらして万事OKである。
よって、昼から空いた時間を使って吾妻線に乗りに行こうと思う。
しかしニュースを見て愕然とする。
倒木に電車が突っ込み、運転士が怪我、現在不通とのこと。
無念だ。
復旧に3日はかかるだろう。
やむを得ないのだが、大変なのは吾妻線沿線の人たち。
それと吾妻線運行に携わる人、怪我をされた運転士もである。
ぼくは個人的な趣味の域を出ない。
したがって我侭など厳禁。
行先を変えて宇都宮のローカル線・烏山線に乗ることにする。

 佐野から両毛線で小山、宇都宮線で宇都宮、
さらに乗り換えて東北本線で宇都宮から2つ目の駅・宝積寺に着く。
3番線に向かうと、久しぶりに見るディーゼルカーのような気がする。
15時37分に、2両編成のディーゼルカーは発車した。

 重い足取りでゆっくりと動き出す。
烏山線に入ると少しだけ住宅地の名かを走り、田んぼに出る。
昨日の水郡線とは比べるべくもないが、のどかである。
下野花岡に停車。烏山線の駅は宝積寺を除いて7つある。
この7つに七福神を振り分けてある。
さらに宝積寺→大金の乗車券は縁起物として売られている。

 仁井田、鴻野山と丘陵地帯をゆっくりと走る。
右へ左へとカーブを繰り返すのはいつものこと。
坦々と走るわけでもない。ゆっくりと車窓を楽しめる。

 大金に停車する。
烏山線で唯一の交換駅であると同時に、駅員も配置されている。
タブレット(いわゆる通行手形)を持って待ち受けていた。
宝積寺〜大金間のタブレットと大金〜烏山間のタブレットを
交換するのである。このやりとりのため、
先着している上り列車のほうが断然停車時間が長い。

 大金を発車すると、また一つ丘を越える。
その手前の集落、田んぼの中に小塙駅はある。

 小塙駅を出ると林を抜けてトンネルに入る。
小さな分水嶺であり、利根川水系と水戸で太平洋に注ぐ
那珂川水系に分かれる。

 トンネルから川を渡ってまもなく滝駅に停車。
その名の通り、この近くに竜門の滝がある。

 滝を出ると下り勾配で、2〜3の林とビニルハウス群を抜ける。
民家が建て込んでくれば16時09分、終点・烏山着。
小ぢんまりとしているのは、ローカル線の終着駅にはよくある
スタイルだが、反対側にはホームがある。
行き止まりの先には分岐器もあり、機関車が引っ張っていた頃の
名残がいまも構内に残っていた。



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烏山線の旅
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